弟と話せた。両親に手紙を書こうと思う。
今日、弟と話した。身内では唯一まともに話ができる弟。彼らは赴任先の海外某国から一時帰国し、実家で住んでいたが、急に再び赴任することになり、電話したのだ。
弟家族が帰ってきているのに、私は帰れていなかった。全て、クソ妹のせいだ。妹とすら今は思いたくない。髄液漏れ騒ぎを起こしているので、仮にズイとする。
電話したのは、弟家族に一目会いたいと思ったからだった。しかし、実家のズイと、それにより疲弊し精神崩壊寸前の両親がいる。この前出産の祝儀を取りに帰ったが、けんもほろろの冷たい扱いだった。おまけに母親の第一声は「ズイに会わないのか、話すことはないのか」の言葉。
なぜ私が実家に帰れなかったのか、どんな気持ちで耐えていたのか。少し前母親とはじっくり話したつもりだったが、何も伝わっていなかった。怒りを通り越して、悲しくなった。
両親との面会は一瞬だった。もちろんズイには会わない。離れに弟一家がいたので、私は1時間ほど、みんなと遊ぶことが出来た。それで十分だった。甥っ子たちは、寂しそうだった。また来るよと言ったけど、行けなくてごめんな。
そして今日、弟と電話した。
はじめ近況報告だったけど、すぐ、ズイの話になってしまう。嫌で仕方ないが、いつものことだ。
彼は私のように感情的にならず冷静な判断ができるクレバーな男だ。直接加害被害の関係にないのもあるけれど。
そこで私は、2つ、また嫌な話を聞いてしまった。
まず1つは、ズイがまた金の無心を始めたらしいこと。
両親あてにメモを置いたらしい。
・両親へ 今後も治療費は、払ってもらうことでいいでしょうか。
いくつか項目があり、最後はこうだった。
・〇〇(私の名前)は、治療費を払わないのでしょうか。
ズイの頭を平手で一発ひっぱたいたのはもう5年前。最近は何をとち狂ったか、「公認会計士になる」と言い出し、両親に予備校代を出させ、引きこもってるらしい。他は週二回のバイト。挙句のこのメモである。
要するに、治療費もくそもない。奴はただ、金が欲しいのだ。貧すれば鈍する。衣食足りて礼節を知る。その典型だ。衣食は足りてるんだけど。
かつてヤクザまがいの男に入れ込んで家出したり、きっと俺に苛烈な暴力を振るわれたと嘘を言って生活保護を受給していたやつだ。奴は、プロの乞食、プロのヤクザなのだ。
もう一つ。
親父が生前に遺書を書いているらしく、その内容を弟が聞いて、教えてくれた。
その内容は、こうらしい。
「実家の土地、田畑は、私と弟に渡す。残った現金は、ズイに渡す」
なんだそれ。ど田舎の農地なんて、資産じゃなくもはや負債だ。負担でしかない。私と弟に渡すってどういう意味だ。あそこは俺、あそこは弟、とかじゃないだろう。共同管理。どっちにしろ名義は長男の俺にされるだろう。
要するに、俺は面倒ごとだけ、押し付けられるのだ。ズイは、ここまでさんざん迷惑をかけた挙句、いいとこどりだ。
何でそんな、揉めることをするのか。財産なんていらない。まして土地田畑なんて。俺は土地管理人じゃない。親の代でも、それで散々もめてきたじゃないか。財産は公平に三等分するんじゃなかったのか。親たちは、土地田畑を売る決断ができないのだ。問題の先送りだ。
まあそれ自体は責められない。俺が言う立場でもない。親の好きにすればいい。
だけど、やりきれない気持ちが残った。
両親とズイの間に入り、散々やってきた挙句、ズイからはたかられ、親からは面倒ごとを押し付けられ。
今でも親は変わらず、俺を頼ってくるだろう。その気配がビンビンする。
もちろん、何とかしたい。苦しんでいる親を助けてやりたい。
実家の家族関係が崩壊していく様を見るのは、辛い。あまりにも。
だけど俺にはこれ以上、どうすることもできない。
ズイのせいで、俺と両親の関係すら、壊れかけている。
今思っているのは、これまでの経緯、askdoctorで調べた事、ズイの本質、これからのこと、今の気持ちを、手紙にして両親に贈ろうと思う。
いくら口で説明しても、分かってくれないから。
それに、手紙を書くことは自分の頭の整理になる。
やってみよう。
頭が痛い。とても。
でも、やらないといけない。
やらないと、事態はどんどん悪化する。
第三者に頼りたい。どうすればいい。精神科、NPO、宗教。ズイをどこにぶちこむか。それは一旦忘れよう。脳の容量がパンクする。苦しい。一旦吐き出すんだ。
この問題は、俺達(俺と弟)で、全て終わらせる。負の連鎖は、終わらせないといけない。
身内に相談できるのがこれほどありがたい事とは思わなかった。話し終えた後、涙がこぼれそうになった。ありがとう、弟よ。